山登りと林業のブログ

長野県在住。山登りと林業を楽しんでいます。林業歴は15年、登山は四季を通じて。。。

熊には熊鈴が効果的か?

林業15年もやっていると、何度も熊に遭ったと思われがちだが、実は2回しか逢ったことがない。それも1回は50m先を走り去ってゆく姿だったので、文字通り「あっという間」の出来事だった。

 そして、もう1回は熊の爪や足の裏まではっきり見えるくらいの距離。そう、ヒョイと石を投げれば当てられるくらいの距離と言えばわかっていただけるだろうか。 この時私は仲間と少し離れたところでの伐採作業。そして3時の休憩時間で、丸太に腰かけてお茶を飲んでいた。 

 すると、後ろで「カサッ、カサッ、、」と落ち葉を踏む音がしたので振り返ったが誰もいない。 またしばらくすると 「カサ カサ カサ、、、、カサ」と駆け足にも近い音がしたので振り返ったら、真っ黒い4本足の獣だ。

 

「???。。」 

こちらには目もくれず、何かに追われているように慌てて走り去って行った。 足の裏は真っ黒。 爪もある。  →→→  「熊じゃん!!!」 

(そこで気づくかい?)

 

ついさっきまでチェーンソーを回していたんだ、木を倒していたんだ、バックパックには鈴付けてたんだぞ。 熊よ、わからんのかい?

(熊)「いや、あんた今お茶してたでしょ。。」 という場面である。

つまり鈴というのは人間が動いているときに効果があるのであって休んでいれば意味はない。熊よけの鈴をつけて歩く登山者の方はそのことまでお考えでしょうかね?

 

そして沢筋。流れの勢いがいいところでは鈴の音などかき消されてしまうし、知床トレッキングで海岸線を歩いた時は強風で鈴が鳴らなかった。

 

鈴をつけることを無意味とまでは言わないが、万能ではないと私は言いたい。 さらに聞いた話では、重機で道を開けているときにすぐ近くを熊が歩いて行ったそうだ。 要は熊が人に慣れてしまっているということか。

最近では暖冬ということもあり、冬眠しない熊もいるそうだ。実際、私が11月下旬に北アルプス蝶ヶ岳を登った時、駐車場からさほど離れていないところで、積もった雪の上に点々とヤツの足跡が続いていた。

 

と、これはあくまでも私の体験談。しかし世の中にはいろんな人、様々な意見があって眠いはずの目が思わず開いてしまうことがある。

それがこれ→→「熊鈴はマナー違反、静かな山を楽しもうとしたのに、云々。。。。」とあった。 

「は?」

 

いやはや、これはなんともコメントのしようがない。 こう言っては悪いが、静かな山を楽しみたいなら一般登山道なんて歩いちゃだめだよ。 熊鈴どころか、トレイルランナーやマウンテンバイクまで入ってくるんだからさ。 誰かの投稿で読んだけど、有名なところで人が多いのにあちこちでチリンチリン音がするなんて言っていた。

意味わかってつけてんの?って思うよね。

 

 

ただ、こういう場合は明らかにマナー違反だよ。電車やバスに乗ってる時もつけっぱなしでいる人。まったく配慮がなってない。 思考停止状態にもほどがあるな。