山登りと林業のブログ

長野県在住。山登りと林業を楽しんでいます。林業歴は15年、登山は四季を通じて。。。

東天狗岳と西天狗岳 強風注意! (冬の八ヶ岳)

去年より雪がずっと少なく、2WD 車でも渋の湯までチェーンなしで来られた。しかし、ここ最近は全国的に低温が続き、来る途中の朝の気温はマイナス12 度を指していた。

今回の参加者は30 代から60 代の男女が6 人。
空は青空が見えるものの薄い雲が流れては消え、そのスピードが速い。尾根は風強いかな?

日曜日とあってそれなりに人は入っていて、黒百合ヒュッテのまわりも10 張以上はテントはあっただろうか。ここから先の装備をどうするか考えなくてはいけない。 アイゼンはもちろんだが、バラクラバも必要だろう。ピッケルかストックかは人によりけり。 オーバー手袋をもう1 枚用意したほうが安心ではある、などなど。


青空はすっかりなくなってしまったが、遠く浅間山まで見渡せ、景色には満足。去年の1 月山行も同じルートだったが、今年は西天狗まで足を延ばせた。


西天狗からの帰りは予報通り、天気下り坂。西は灰色の雲が垂れ込めていた。そして強風!! 今回の一番のネタになりそうな風で耐風姿勢が必要。実際歩けないほどであった。 ここは風の通り道ともいえる。


下山時間を誤れば、道迷いや低体温症で事故につながりそう。。初級者コースとて侮れないと思った。

熊には熊鈴が効果的か?

林業15年もやっていると、何度も熊に遭ったと思われがちだが、実は2回しか逢ったことがない。それも1回は50m先を走り去ってゆく姿だったので、文字通り「あっという間」の出来事だった。

 そして、もう1回は熊の爪や足の裏まではっきり見えるくらいの距離。そう、ヒョイと石を投げれば当てられるくらいの距離と言えばわかっていただけるだろうか。 この時私は仲間と少し離れたところでの伐採作業。そして3時の休憩時間で、丸太に腰かけてお茶を飲んでいた。 

 すると、後ろで「カサッ、カサッ、、」と落ち葉を踏む音がしたので振り返ったが誰もいない。 またしばらくすると 「カサ カサ カサ、、、、カサ」と駆け足にも近い音がしたので振り返ったら、真っ黒い4本足の獣だ。

 

「???。。」 

こちらには目もくれず、何かに追われているように慌てて走り去って行った。 足の裏は真っ黒。 爪もある。  →→→  「熊じゃん!!!」 

(そこで気づくかい?)

 

ついさっきまでチェーンソーを回していたんだ、木を倒していたんだ、バックパックには鈴付けてたんだぞ。 熊よ、わからんのかい?

(熊)「いや、あんた今お茶してたでしょ。。」 という場面である。

つまり鈴というのは人間が動いているときに効果があるのであって休んでいれば意味はない。熊よけの鈴をつけて歩く登山者の方はそのことまでお考えでしょうかね?

 

そして沢筋。流れの勢いがいいところでは鈴の音などかき消されてしまうし、知床トレッキングで海岸線を歩いた時は強風で鈴が鳴らなかった。

 

鈴をつけることを無意味とまでは言わないが、万能ではないと私は言いたい。 さらに聞いた話では、重機で道を開けているときにすぐ近くを熊が歩いて行ったそうだ。 要は熊が人に慣れてしまっているということか。

最近では暖冬ということもあり、冬眠しない熊もいるそうだ。実際、私が11月下旬に北アルプス蝶ヶ岳を登った時、駐車場からさほど離れていないところで、積もった雪の上に点々とヤツの足跡が続いていた。

 

と、これはあくまでも私の体験談。しかし世の中にはいろんな人、様々な意見があって眠いはずの目が思わず開いてしまうことがある。

それがこれ→→「熊鈴はマナー違反、静かな山を楽しもうとしたのに、云々。。。。」とあった。 

「は?」

 

いやはや、これはなんともコメントのしようがない。 こう言っては悪いが、静かな山を楽しみたいなら一般登山道なんて歩いちゃだめだよ。 熊鈴どころか、トレイルランナーやマウンテンバイクまで入ってくるんだからさ。 誰かの投稿で読んだけど、有名なところで人が多いのにあちこちでチリンチリン音がするなんて言っていた。

意味わかってつけてんの?って思うよね。

 

 

ただ、こういう場合は明らかにマナー違反だよ。電車やバスに乗ってる時もつけっぱなしでいる人。まったく配慮がなってない。 思考停止状態にもほどがあるな。